前へ | 柏葉健児 目次 背番号10 |
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ソフトボール | |
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現在も、続いているのか解りませんが、私達の学生時代には、毎年恒例の教室対抗ソフトボール大会が、開かれていました。入学当時、野球部の先輩から「人が足りないから、ソフトボールの試合に出てくれ。」と言われ、何も解らないまま、「ハイ」と答え、同級生と2人、大急ぎでグローブ片手に、グラウンドへ走りました。その時、参加したチームが、当時の合成化学教室で、渡辺先生がピッチャーをされていました。先輩に「お前達は若い(当時18才)から外野を守れ。」と言われ、私がセンター、友人のR君が、ライトの守備につきました。対戦チームも試合の結果も、はっきりとは覚えていませんが、試合の途中の守備での出来事です。ライトに平凡なフライが上がり、センターを守っていた私には、ボールの軌道がよく解る為、ライトを守っているR君に「バック、バック」と何度も大声で叫びました。が、しかし、そのR君は、何を血迷ったか、捕球体制に入ると「オーライ、オーライ」と叫びながら、どんどん、前に突っ込んでいきます。ボールは、はるか頭上を越えていき、私がそのボールを追いかけます。ボールに追いついた時には、もうバッターはホームイン、平凡なライトフライがホームランとなってしまいました。守備が終わり、ベンチに戻ると、R君は先輩から「なんしよっとや!もう2度と信用せん!」などと、こっぴどく絞られていました。そこへ、渡辺先生が近づいて来られ「ドンマイ、ドンマイ。気にするな。次、がんばれよ。」と暖かい言葉をかけられていました。その言葉に、R君も多少ほっとしている様子でした。 |
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