2008年10月24日,長崎大学は,ノーベル化学賞の受賞が決定した下村脩先生の偉業を大学として顕彰すべく,顕彰事業実行委員会を発足するとともに,事業の一環として,第1号の長崎大学名誉博士号を下村先生に授与することを決定しました。平成19年10月20日の講演会で長崎大学名誉校友称号がすでに下村先生に授与されたことはすでにご報告している通りです。このほか、長崎新聞社のWebサイトで知ったのですが、長崎県が下村先生を3人目の名誉県民にすることを決定しました。下村先生が少年時代を過ごした佐世保市でも名誉市民表彰を決定しています。
そして本日、日本政府が、「平成20年度の文化功労者及び文化勲章受章者が決定しました。(平成20年11月3日に発令)」と発表し、下村脩先生は文化勲章の8名並びに文化功労者16名に選ばれたことが伝えられました。毎日新聞の記事によれば、「文化勲章授与式は11月3日に皇居で行われ、文化功労者顕彰式は4日に東京都内のホテルで行われる。」とのことです。
10月29日の朝のニュース番組を見ていて知ったのですが、文化勲章は文化功労者の中から選ばれるようで、ウィキペディアによると、「文化功労者以外の者でも必要と認められる場合には選ばれることがあり、この場合、併せて文化功労者にも決定される」とあります。また、「慣例として、その年にノーベル賞を受賞した者で文化勲章未受章である者には、文化勲章が授けられる。」ともあります。下村脩先生と物理学の小林誠、益川敏英両先生はノーベル化学賞、物理学賞を受賞されたので、自動的に文化勲章の受章ということになったようです。テレビや新聞の報道でご存知とは思いますが、南部陽一郎先生は78年にすでに文化勲章を受章されています。
(2008.10.28)
関連リンク
長崎県議会が下村先生の名誉県民を決定
11月27日付けの長崎新聞(長崎新聞社のサイト)にも出ていましたが、News2u.netというサイトの記事によると、下村脩先生の名誉県民が11月定例県議会の開会初日(平成20年11月26日)に可決されたそうです。10月28日の定例会見では年明けという言葉も出ていたようですので、非常に早い決定です。それだけ長崎県、長崎県民も喜んでいると感じます。11月28日現在、長崎県のサイトに記事は確認できませんでしたが、近いうちに公開されると思いますので、その際はリンクを張らせていただこうと思います。
(2008.11.28 追記)
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