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柏葉健児 目次 背番号10

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卒業・就職時お世話になった二人

 


平成8 年卒業 小松 和恵

 卒業を間近に控えた大学4年生のころ、私は就職をどうしようかと悩んでいました。もともとは薬局への就職を希望していましたが、病院へ就職する人も多かったし、第一、卒業後すぐに就職して、国家試験不合格なんてことになったらどうしよう、と思っていました。そんな時、大学病院の研修制度のことを知り、これだ!と思いました。薬局就職前に病院の薬剤師というものを見ておけること、薬剤師免許が取れなくても、実習生として受け入れてくれること、この2点が決め手となりました。実習に行った先輩に聞くと、三明先生が市川先生と仲が良いから知っているだろうとの事。それまでは挨拶を交わす程度だった三明先生の所へ図々しくもお願いに行きました。まだ研修生の募集もされてない頃でしたが、三明先生はにこやかに「明日にも市川先生と会うから、聞いとくよ。一応名前と住所と書いといて」と言って下さいました。私の大学病院研修がその後トントン拍子に決まったことは言うまでもありません。
 研修期間中は市川先生に大変お世話になりました。研修が始まり3ヶ月が過ぎた頃、いつものように調剤室で研修していると、突然市川先生から教授室まで来て、と呼ばれました。私は(何事!?)と不安になりながら教授室へついて行きました。そこには高木先生(そのときはどういう方なのか知りませんでした)が座っていらっしゃいました。
市川先生「小松さんは薬局希望だったよね」
小松「はい」
市川先生「こちらは長崎市薬剤師会会長の高木くん、高木くんに小松さんの就職をお
願いしようと思うんだが・・・」
小松「あ、はい、よろしくお願いします」
高木先生「実は僕のところも募集中なんだ」
小松「え、あ、はい、よろしくお願いします」
 そんなやり取りがあり、私の就職先は無事滑石薬局と決まったのでした。
市川先生のおかげで今現在も滑石薬局でお世話になり、早4年が過ぎました。就職してからも何回か市川先生とはお会いしましたが、いつも笑顔で「がんばっているね?」と声をかけていただいていました。今でも市川先生は大学病院に、三明先生は薬学部に行けば、あの笑顔に会えるような気がしてなりません。市川正孝、渡辺三明両先生には、卒業、就職の時期に大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

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