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渡邉先生との思い出

 


平成5, 院平成7 年卒業 千代丸 康重

 薬学部に入学してすぐ、新入生の歓迎会のようなものがあり、そこでは、盛んに先輩方が各クラブの勧誘をしていました。私はもともと野球が大の苦手で当時、セパ両リーグの名前は全部はいえませんでした。そんな私ではあったのですが、先輩方の巧みな(?)話術で「とりあえず三明先生のところで話だけでも」ということになって、合成の教室に同期の小浦君と一緒に連れていかれました。渡邉先生とはこの時初めて会いました。この時、何故か鶴屋君は先に来ていてもう、真っ赤な顔で一杯やっていました。渡邉先生に「おう、ようきたな。まあ、座れ」といわれて、その後何をしゃべったか、今となっては、もう、思い出せませんが、帰りしなには野球部に入部することになっていたことだけは確かでした。
 先にも書きましたが私は本当に野球が苦手で、でも何故かピッチャーをすることになり、練習をしていました。そこへ、渡邉先生がやってきて、「振りかぶって投げてみい」と言われ、セットポジションから振りかぶって投げてひどく笑われたことを思い出します。また、ノックをしてもらっている時に、あんまり厳しいので、グローブをグラウンドの外へ投げて「取って来まーす」とか言って、逃げたこともありました。今考えるととんでもないことをしていたものだと思いました。
 野球部では飲み会の回数も結構ありましたが、その中で何回となく、一緒に酒を飲む機会もありました。今思い返して特に印象的なのは、新入生歓迎コンパの時に(一次会はいつも集会所でしたが)新入生は当然ですが、先輩の方々なども自己紹介などをやりまして、そのときに「こいつはこんなんやからのう」とか,OBの方で「こんな奴がおってのう」などといったことを三明先生がお話されているのを聞いているときに、本当に愛情を持ってその人たちのことを話していたことがいまでも思い出されます。
 学生の時分にはよくわかりませんでしたが、子供もできて一児の父となり、社会人として少しばかりの経験を経てくると、あのように人とつながりを持てるということは本当にすばらしいことだなあと思います。きっとこれからも、野球部を、卒業生を見守っていてくれることでしょう!

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