令和6年度定期総会 開催報告

令和6年6月1日に福岡県北九州市小倉北区のJR九州ステーションホテル小倉にて、令和6年度定期総会が開催されました。
当日は60名ほどの方にご参加頂き、昨年に引き続き対面にて総会や懇親会を実施することができました。

定期総会に先立ち物故者会員の紹介が行われ、令和6年1月20日にご逝去された古川淳先生を悼み、北九州支部長の増田和久様より古川先生の御略歴を紹介いただきました。
古川先生は長崎大学薬学部にて研究・教育にご尽力されたほか、昭和63年~平成4年には長薬同窓会長、平成2年の長崎大学薬学部創立100周年記念事業の実行委員長を務められました。
昨年度大分で開催された定期総会にご参加頂き、なくなる直前までは「6月1日北九州」と今年の総会への参加も楽しみにされていたそうです。

定期総会では大川内英生 様(昭59)に議長をお引き受けいただき、各種議案について審議を行いました。
なお、今年は本部役員改選の時期であり、中嶋幹郎 副会長(昭57)が新会長となり、本部役員案についても原案の通り承認いただきました。
新体制においても同窓会活動の活性化に尽力して参りますので何卒よろしくお願いいたします。

また、次年度は長崎にて定期総会を開催することが承認され、長崎支部ぐびろ会会長の澤勢瑞城 様(平15)より、開催に向けてのご挨拶を頂きました。

定期総会の後は川上茂 副会長(平7)より「近代薬学の起源である長崎大学薬学部の歴史:分析窮理所からの変遷」という内容にて基調講演を賜りました。
長崎大学薬学部の歴史について分析窮理所を中心に、様々な資料の情報をまとめたうえで、分析窮理所を長崎大学薬学部の起源として考えられる理由についてご講演いただきました。
また、最近医学部キャンパスで行われている工事の際に長崎原爆で壊滅した旧長崎医科大の建物跡(生化学教室)とみられる被爆遺構が見つかったという情報と以前の大学構内図をもとに、被爆前の薬専校舎がどのあたりにあったかを推定されたお話しも頂きました。

引き続き行われた懇親会では、増田和久支部長よりご挨拶いただいた後に西田孝洋薬学部長よりご祝辞を賜りました。その後の乾杯のご発声は岸川良先生(昭25)にしていただき、懇親会が開始となりました。
懇親会の間は皆さん昔話や近況報告などを行い楽しい時間を過ごされていました。
また、途中には余興として国指定重要無形民俗文化財である小倉祇園太鼓をご披露いただき、皆さん楽しまれていました。

懇親会の最後は巻頭言から校歌斉唱を行い、次期北九州支部長の千代丸康重様(平5)に締めのご挨拶と万歳三唱の音頭を取っていただき、お開きとなりました。

次年度は長崎にて薬学部創立160周年記念事業とあわせて開催される予定です。
皆様のご参加をお待ちしております。