ノーベル化学賞受賞おめでとうございます
私たちはみんなこの日を待ち望んでいました。昨年(2007年)10月20日に長崎大学 中部講堂で開催された、薬学部地域薬剤師卒後教育研修センター主催の公開講演会で素晴らしい、印象的な講演をしていただいた下村脩先生は、間違いなく長崎大学薬学部の前身である長崎医科大学薬学専門部のご卒業です。ここ数年は毎回ノーベル賞候補として名前が挙げられていて、長薬同窓会も新聞・テレビからの簡単な取材を受けていました。今年も10月6日のノーベル医学・生理学賞の発表の数時間前に某全国紙の新聞記者の方から電話があり、もし受賞が決定したら、我が同窓会のサイトで公開している朝日賞受賞を伝える記事の写真を使わせていただきたいとの申し入れがありました。医学生理学賞がパピローマウイルスとHIVの発見者に授与されたことはすでにご存知の通りです。翌日はノーベル物理学賞を日本人3人が共同受賞、そして、10月8日の夕方にノーベル化学賞が下村脩先生と米国のお二人の研究者(マーチン・シャルフィー教授とロジャー・チェン教授)に授与されるとの大ニュースが飛び込んできたわけです。
以下は少し個人的な感想を含むものですが、ノーベル賞受賞前後の同窓会の様子をお知らせしてみようと思います。
もちろん医学生理学賞の候補に上がっているという話は聞いていましたが、6日の時点ではむしろ化学賞の方がふさわしいのではないかなどと考えながら、ノーベル財団のWebサイトを更新しつづけていました。少し残念な思いでその日はパソコンの前を離れたように記憶しています。ノーベル物理学賞を日本人が受賞したというニュースは8日の朝のテレビで知りました。クォークというのは、ちょうど高校生くらいの時に初めて目にし、その名のついた新書を買って読んだ記憶がありますが、当然のことながら内容は全く覚えていません。その時、今夜はいよいよ化学賞の発表かとは思ったのですが、夕方は油断してしまいました。私用で少し早めに帰ろうと手洗いから出たところ、同じ階の先生から「下村先生がノーベル化学賞とられましたね」といわれ、あわててWebサイトを確認すると間違いなく「goes to Osamu Shimomura」と書かれていることを確認できました。その後は、多くの皆さんがその夜のニュースでご覧になった通りです。
9日の朝は新聞を3紙ほど買い、午後にこの記事を書いています。実は、8日の夜は多くの報道関係者が薬学部に駆けつけ、昨年(平成19年)の講演会(日本国内の下村先生ご自身のご講演としてはおそらく最新のものであるのではないでしょうか。写真は講演中の下村先生です。)の資料やビデオ映像の手配でてんやわんやの状況でした。また、各社とも、関係の先生のコメントや学生の感想などの取材に走り回って非常に珍しい光景でありました。対応に追われてしまいましたので、その時の写真がないのが残念です。皆さんがテレビでご覧になった映像の一部は、平成19年10月の講演会のものであったはずです。夜に伊豫屋長薬同窓会会長と電話でお話しする機会がありましたが、夜遅くまでかかってくる電話の応対で、夕方からはとてもおくんち気分に浸っているわけにはいかなかったようです。
長薬同窓会同窓会は、この記念すべき受賞をだまって見ているわけにはいきません。皆で祝福、お祝いし、長薬同窓会、薬学部はもとより長崎大学を盛り上げていきたいと考えます。ご意見、提案などございましたら遠慮なく同窓会事務局までお知らせくださいますようお願いいたします。また、皆さまのご協力をお願い申し上げます。